右のお尻が痛い。ふくらはぎがしびれて長く歩けない。脊柱管狭窄症と診断され整形外科に通ってブロック注射も受けている。そんなお悩みを抱える方は少なくありません。今回は2年前に脊柱管狭窄症と診断された60代の女性が整形外科に通いながら漢方で体質を整え、8ヶ月で治療を終えられるまでの経過をご紹介します。
大阪漢方薬房は豊中市の店舗でのご相談のほか、LINE・電話・オンラインでの相談に対応しています。全国からご相談をいただいています。相談料はいただいておりません。
この記事の要点
- 歩くとお尻の痛みやふくらはぎのしびれが出て長く歩けない。脊柱管狭窄症ではこうした歩行時の症状(間欠性跛行)がみられることがあります
- この患者さんは整形外科の治療と併用して、1ヶ月で歩ける時間が少し長くなり、3ヶ月でお尻の痛みが無くなりました
- 6ヶ月で歩くことは問題なくなり、8ヶ月でしびれがなくなって治療を終えられました。ただし経過は個人差があります
坐骨神経痛と脊柱管狭窄症の関係を教えてください
坐骨神経痛は病名ではなく症状の名前です。お尻から太ももの裏、ふくらはぎ、足先にかけて、坐骨神経の通り道に沿って痛みやしびれが出ている状態を指します。
その原因はいくつかあり、脊柱管狭窄症はその一つです。背骨の中を通る神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されることで症状が出ます。そのため坐骨神経痛と診断された方の中に脊柱管狭窄症の方が含まれていることになります。
脊柱管狭窄症に特徴的なのが間欠性跛行(かんけつせいはこう)です。歩いていると、お尻やふくらはぎに痛みやしびれが出てきて歩きづらくなり、少し休むと楽になってまた歩ける。この繰り返しです。長く歩けない、買い物の途中で座り込んでしまうといった形で、日常の行動範囲が狭くなっていきます。
脊柱管狭窄症のしびれや痛みを漢方ではどう考えるか
漢方では痛みやしびれを体を巡る気や血の流れ、いわゆる経絡の巡りが妨げられている状態として捉えます。妨げる原因はいくつかありますが今回の方は寒湿(かんしつ)と見立てました。
寒湿とは体の冷え(寒)と余分な水分の滞り(湿)が重なった状態です。冷えは巡りを縮こまらせ、湿は重く停滞させます。この二つが経絡の流れを妨げると、痛み・しびれ・重だるさとして表れると考えます。
寒湿の状態にある方は痛みやしびれのほかに次のような特徴を持っていることがあります。
- 体が冷えやすく、下半身が特に冷たい
- 冷えた日や雨の日、湿気の多い時期に症状が強くなる
- 温めると痛みやしびれが少し楽になる
- 足や腰が重だるい
ですから漢方では痛みやしびれだけを狙うのではなく、冷えを払い、余分な湿をさばいて、巡りが滞りにくい体の状態へ整えていきます。
【症例】60代女性・8ヶ月で治療を終えるまで
患者さんプロフィール
- 年齢・性別 60代・女性
- お住まい 豊中市
- 主な症状 右のお尻の痛み。ふくらはぎのしびれ。長く歩けない
- 診断・併用 2年前に脊柱管狭窄症と診断。整形外科に通院し、ブロック注射を受けていた
- 体質 冷え
ご相談時の状態
2年前に脊柱管狭窄症と診断されたあとも右のお尻の痛みとふくらはぎのしびれが続いていました。長く歩けないことが日常での大きな困りごとでした。
整形外科への通院とブロック注射は続けておられ、その治療と漢方を併用しながら進めました。体質をお伺いすると冷えがあり、寒湿の状態と見立てて整えていきました。
漢方治療の経過
1ヶ月
歩ける時間が少し長くなる
3ヶ月
お尻の痛みが無くなる。この頃にブロック注射をやめる
6ヶ月
歩くことは問題なくなる
8ヶ月
しびれがなくなり、治療を終了
経過から見えること
最初の変化は1ヶ月目、歩ける時間が少し長くなったことでした。間欠性跛行では歩ける時間が延びることが変化の目安のひとつになります。
3ヶ月でお尻の痛みが無くなり、この頃にブロック注射をやめておられます。しびれは最後まで残り、6ヶ月で歩くことは問題なくなったあと、8ヶ月でなくなっています。
この方の場合は、痛み、歩行、しびれの順で一つずつ変わっていきました。診断から2年が経っていましたが変化は段階を踏んで進み、しびれがなくなったところで治療を終了しました。
なお、これは一人の方の経過です。症状の程度や体質、通院の状況によって経過や変化の度合いは異なり、同じ結果をお約束するものではありません。
漢方治療の費用
今回の患者さんは1日あたり980円
費用は体質や症状によって選ぶ薬方が異なるため、人によって変わります。ご相談時に目安をお伝えします。相談料はいただいておりません。
よくある質問
- Q脊柱管狭窄症や坐骨神経痛は漢方でどのくらいで変化しますか。
- A
あくまで1例ですが、この方は1ヶ月で歩ける時間が少し長くなり、3ヶ月でお尻の痛みが無くなりました。8ヶ月でしびれもなくなり治療を終えられています。ただし変化までの期間は体質や症状が続いてきた年数、狭窄の状態によって異なります。まず2週間~1ヶ月試して変化を確認していただいています。
- Q整形外科の治療やブロック注射と漢方は併用できますか。
- A
併用できます。この方も整形外科の治療と漢方を併用していました。通院や注射を続けるかどうかは担当の医師とご相談ください。現在受けておられる治療や服用中のお薬は必ずお知らせください。
- Q冷えると痛みやしびれが強くなるのですが漢方で相談できますか。
- A
ご相談いただけます。冷えや雨の日に強くなる方は漢方では寒湿の状態として捉えることが多く、体質から整える考え方が合うことがあります。どんな時に強くなるかを詳しく伺ったうえで体質に合わせて薬方を考えます。
- Q長く歩けないのですが相談に行けますか。
- A
大阪漢方薬房は完全予約制ですので待合で長くお待たせすることはありません。ご来店が難しい場合は電話やオンラインでのご相談も承っています。LINEでもご相談いただけます。
- Q脊柱管狭窄症は漢方で治りますか。
- A
この方は8ヶ月で歩くことに問題がなくなり、しびれもなくなって治療を終えられました。当店では症状が落ち着き、ご相談のうえで治療の区切りを決めています。再発を防ぐため症状が無くなってからも3ヶ月ほどは続けていただくことをおすすめしています。
- Q病院には行かず漢方だけで相談してもよいですか。
- A
漢方のみでも大丈夫ですが、次のような症状があるときはすぐに医療機関を受診してください。
- 足に力が入らない、つまずきやすくなった
- 排尿や排便の感覚がおかしい、うまく出せない
- 横になっていてもじっとしていても強い痛みが続く
- 急に症状が悪化した
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坐骨神経痛・脊柱管狭窄症のご相談を承っています
大阪漢方薬房は阪急豊中駅から徒歩1分、豊中市本町にある完全予約制の漢方専門店です。相談料はいただいておりません。どんな時に痛みやしびれが出るか、どのくらい歩けるか、冷えの有無を伺ったうえで体質に合わせた薬方をご提案します。お一人おひとり体質が異なるため、必ずご相談の上で漢方をお選びください。経過も体質によって異なりますので、まずはご相談ください。
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監修・執筆
三井 翔 大阪漢方薬房 代表/薬鍼堂 代表
大阪・豊中の大阪漢方薬房と、兵庫・伊丹の薬鍼堂で漢方相談を行っています。同じ症状でも体の状態は人によって違うため、経過を確認しながら薬方を調整していく相談を大切にしています。
