「キーン」「ジー」という音が止まらない。
静かな夜ほど気になって眠れない。
この記事の要点
- 検査で異常が見つからない耳鳴りも体質のサインとして全身から整えます
- 音の種類によって背景が異なり、脈に合わせて響く場合はまず耳鼻科の検査が必要です
- 加齢や消耗、ストレス、血流の低下、水分代謝の乱れの4つのタイプで考えます
耳鳴りは周囲に伝わりにくく、一人で抱え込みやすいつらさです。検査で異常が見つからない耳鳴りも東洋医学では体質のサインとして捉え、全身から整えていきます。
耳鳴りとは?|検査で異常なしでも続く理由
耳鳴りは外に音がないのに音を感じる状態です。難聴やメニエール病など耳の病気が原因のこともありますが、検査で異常が見つからないケースも少なくありません。加齢・ストレス・自律神経の乱れ・血流の低下・睡眠不足などが複合して起こると考えられており、原因不明と言われた耳鳴りこそ体質からの見直しが役立ちます。
こんな耳鳴りでお悩みではありませんか
- 静かな場所や夜になると「キーン」「ジー」が気になる
- 耳鳴りが気になって寝つけない・眠りが浅い
- めまい・耳の閉塞感・肩こりを伴う
- 病院で治らない、様子を見ましょうと言われた
- 薬を試したが変化を感じられなかった
耳鳴りの種類と特徴
耳鳴りは聞こえる音の種類によって背景が変わります。ご相談でもどのような音がどちらの耳から聞こえるのかを最初に確認します。
- 高い音(キーンやピー)。最も多いタイプです。加齢による聴力の変化やストレスと疲労が重なって起こることが多く見られます
- 低い音(ジーやボー)。耳の詰まった感じをともないやすく水分代謝の乱れが関わることがあります
- ザーザーという音。睡眠不足が続いている方や首肩の緊張が強い方に多く見られます
- 脈に合わせて響く音。血管の拍動が聞こえている状態です。ほかの耳鳴りとは区別が必要なためまず耳鼻科での検査をおすすめします
急に聞こえが悪くなった場合は早めに医療機関を受診してください。漢方はそのうえで体質を整える役割を担います。
病院治療で改善しにくい理由
西洋医学では原因が特定できる耳鳴りには対応できますが、原因不明の耳鳴りには内服薬や慣れるための対処(音響療法など)が中心となり、限界があるのも実情です。
漢方で考える耳鳴り|体質タイプ別のアプローチ
東洋医学では耳は「腎」と深い関わりがあるとされ、耳鳴りを全身のバランスの乱れとして捉えます。体質に合わせて次のような方向で整えていきます(※適切な薬方は体質により異なります。自己判断ではなく専門家にご相談ください)。
- 加齢・消耗タイプ:生命力を支える「腎」を補い、耳を養う方向
- ストレス・緊張タイプ:高ぶった気を鎮め、巡りを整える方向
- 血流低下タイプ:血の滞りを流し、耳周りの巡りを促す方向
- 水分代謝の乱れタイプ:めまい・閉塞感を伴う方。余分な水をさばく方向
耳鳴りとあわせて起こりやすい不調
耳鳴りだけが単独で起こることは多くありません。ご相談に来られる方の多くが次のような不調を同時に抱えておられます。
- 寝つけない。夜中に目が覚める
- めまいやふらつき
- 耳の閉塞感や聞こえにくさ
- 首や肩のこわばり
- 頭痛や頭の重さ
- 気分の落ち込みや不安感
耳鳴りが気になって眠れず睡眠が浅くなることで耳鳴りをさらに強く感じる。この繰り返しに入っている方が少なくありません。漢方では耳だけを見るのではなく睡眠や巡りを含めた全体を整えることでこの循環から抜け出すことを目指します。
【症例】夜眠れないほどの耳鳴りが軽減した50代女性
大阪府豊中市在住の50代女性。半年前から耳鳴りがひどくなり、特に夜間は寝付けない状態でご相談いただきました。体質を見極めた漢方治療により、1ヶ月で耳鳴りの音がやや軽減して寝つきが改善、2ヶ月で夜間の耳鳴りがさらに軽減し、めまいや耳の閉塞感も落ち着いていきました。
詳しい経過はこちら → 耳鳴りが漢方で改善した症例|3ヶ月の治療経過
耳鳴りが気になるときに自分でできること
- 静かすぎる環境を避ける。小さな音量で音楽や環境音を流すと耳鳴りが目立ちにくくなります
- 首と肩の緊張をゆるめる。蒸しタオルで温める。入浴時に肩まで浸かる
- 睡眠時間を確保する。寝不足は耳鳴りを強く感じさせます
- カフェインとアルコールを控えめにする
- 耳鳴りの音に意識を集中しない。気にするほど大きく感じられます
すぐに消すことを目標にせず気にならない時間を増やしていく。この考え方が回復への近道になります。
漢方相談の流れ
- WEBまたはLINEからご予約いただきます
- 体質を確認します。耳鳴りの音の種類や聞こえ方に加えて睡眠や胃腸の調子、生活の状況まで伺います
- 体質に合わせた薬方をご提案します
- 服用開始後は定期的に経過を確認しながら調整していきます
初回は時間をかけて伺います。これまでの検査結果や服用中の薬がわかるものがあればお持ちください。
よくある質問(FAQ)
- Q漢方はどのくらいで変化を感じますか?
- A
体質にもよりますが1〜3ヶ月で変化を実感し、3〜6ヶ月かけて安定していく方が多いです。
- Q市販の漢方薬でも対応できますか?
- A
耳鳴りは体質によって合う薬方が大きく異なります。自己判断で続けるより専門家にご相談いただくことをおすすめします。
- Q病院の治療と併用できますか?
- A
併用できる場合が多いですが服用中のお薬がある場合は飲み合わせの確認が必要です。ご相談時にお知らせください。
漢方治療の費用目安
基本となる1薬方の場合、1週間あたり3,500円〜4,900円前後。複数の薬方や補助剤を使用する場合は1週間あたり5,000円〜7,000円前後が目安です(体質・症状により異なります)。
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- 頭痛・めまい・耳鳴りが漢方で改善した体験談|50代女性・約10ヶ月で治療卒業
監修・執筆
三井 翔 大阪漢方薬房 代表/薬鍼堂 代表
大阪・豊中の大阪漢方薬房と、兵庫・伊丹の薬鍼堂で漢方相談を行っています。同じ症状でも体の状態は人によって違うため、経過を確認しながら薬方を調整していく相談を大切にしています。
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