非結核性抗酸菌症とは?

非結核性抗酸菌症(NTM:Non-Tuberculous Mycobacteriosis)は、結核菌以外の抗酸菌が肺に感染して起こる病気です。
代表的な原因菌は「MAC菌(マック菌)」「M. kansasii」などで、中高年の女性に多いのが特徴です。

主な症状

  • 咳が長引く(慢性の咳)
  • 切れにくい痰が続く
  • 微熱や倦怠感
  • 息苦しさ、体重減少
  • 胸部CTで陰影や空洞が見られる

西洋医学では、抗菌薬の多剤併用療法(クラリスロマイシンなど)が主流ですが、長期服用による副作用・肝機能への負担から治療継続が難しいケースもあります。

非結核性抗酸菌症に漢方が選ばれる理由

❶ 体の防御力を高め、再発を防ぐ

漢方では「正気(せいき)=体を守る力」を高めることで、菌に負けにくい体づくりを重視します。
免疫力や肺の働きを高めることで、炎症を鎮め、感染しにくい状態へ導きます。

❷ 咳・痰・倦怠感といった慢性症状を和らげる

抗菌薬では改善しづらい「長引く咳・痰」「だるさ」「息苦しさ」に対して、肺・脾・腎の機能を整える処方で全身からアプローチします。

❸ 副作用が少なく、長期的に体質改善ができる

抗菌薬の副作用で治療を中断した方にも、体に負担をかけず続けられる自然療法として選ばれています。

【症例紹介】抗菌薬で改善しなかった咳・痰が、漢方で軽快

●患者さんプロフィール

  • お名前:K.Aさん(仮名)
  • 年齢・性別:68歳・女性
  • 地域:大阪市在住

●ご来店時の状況

2年前に非結核性抗酸菌症(MAC症)と診断。
抗菌薬を服用していたが、以下のような悩みが続いていた。

  • 咳と痰が止まらず、夜も眠れない
  • 食欲が落ちて体重が減少
  • 抗菌薬で胃のむかつき・だるさが強く服用中止
  • 医師から「進行はゆっくり見ていきましょう」と言われ、不安なまま経過観察中

「少しでも呼吸を楽にしたい」との思いで、漢方相談に来られました。

漢方治療の経過と変化

▶ 服用1ヶ月目

  • 痰の量がやや減少し、咳き込みの頻度が減る
  • 食欲が少しずつ戻る
  • 夜間の息苦しさが軽くなり、睡眠時間が安定

▶ 4ヶ月目

  • 咳・痰が半分以下に
  • 微熱や倦怠感が減少し、散歩ができるように
  • 体重が2kg増加し、体力が戻り始める

▶ 8ヶ月目

  • 呼吸が軽くなり、咳はほとんど出なくなる
  • 病院の定期検査で炎症値(CRP)が改善
  • 「あの苦しかった毎日が嘘みたい」と笑顔で報告

患者さんの声

K.Aさん
大阪市

「薬が合わずに苦しんでいた私が、今は日常生活を取り戻せました」
抗菌薬で副作用がつらく、もう治らないのでは…と落ち込んでいました。
先生が「焦らず体を整えましょう」と言ってくださり、希望が持てました。
半年ほどで体力が戻り、今では友人と外出もできるようになりました。本当に感謝しています。

よくあるご質問(Q&A)

Q
非結核性抗酸菌症は漢方で治りますか?
A

西洋薬のように菌を直接駆除するわけではありませんが、体の免疫力・抵抗力を高めて改善を促すことができます。
漢方を取り入れることで、症状が安定しやすくなる方が多いです。

Q
病院の治療と併用しても大丈夫ですか?
A

はい、併用可能です。服用中の抗菌薬や他の薬との相互作用を確認し、安全に併用できるよう調整します。

Q
どのくらいの期間で効果が出ますか?
A

個人差はありますが、3〜6ヶ月ほどで体調の変化が現れることが多いです。
長期的な体質改善を目的とするため、半年〜1年を目安に続ける方が多くいらっしゃいます。

【まとめ】非結核性抗酸菌症は「体を整えること」が改善の第一歩

非結核性抗酸菌症は、抗菌薬だけでは改善が難しいケースも多い病気です。
漢方は、肺を養い、免疫力を高め、呼吸を楽にすることで「自分の力で回復できる体」をつくります。

症状の進行を抑えたい方、副作用でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
じっくり体を整えることで、息苦しさのない日常を取り戻すサポートをいたします。

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