起立性調節障害＜漢方治療4ヶ月目＞

2025年3月25日 2025年3月25日三井翔

三井翔

起立性調節障害 – 小学生の朝の腹痛・起きられない症状を改善！

起立性調節障害は、自律神経の乱れにより、朝起きられない、腹痛、頭痛、めまい、倦怠感などの症状が起こる病気です。特に小学生では、腹痛や吐き気など消化器症状が現れることが多く、日常生活に大きな影響を与えます。漢方では以下のタイプに分けて治療を行います。

🔸 気虚（エネルギー不足） → 朝起きられない、すぐ疲れる、腹痛
🔸 脾胃虚弱（消化機能の低下） → 腹痛、吐き気、食欲不振
🔸 気滞（ストレスによる気の滞り） → お腹が張る、腹痛、精神的な緊張
🔸 水滞（体内の水分バランスの乱れ） → めまい、吐き気、腹痛

今回の患者さんも、小学生特有の症状を考慮して、漢方薬で体質を整える治療を進めました。

本日の患者さんは、昨年の秋ごろから朝になると腹痛や吐き気が強くなり、学校を休むことが増えてきた小学5年生の女の子です。

・毎朝お腹が痛く、起き上がれないことがある
・午前中は倦怠感やめまいも強く、学校に行けない
・精神的なストレスを感じると症状が悪化
・午後になると元気になるが、翌朝はまた症状が繰り返す

病院では「起立性調節障害」と診断されましたが、薬だけでは改善が難しく、漢方で根本的に治したいとのことで漢方治療を開始しました。

✅ 漢方治療を始めて1ヶ月
・腹痛の頻度が少し減り、吐き気も軽減
・朝の倦怠感がやや改善し、少しずつ学校に行ける日が増える

✅ 漢方治療を始めて2ヶ月
・朝の腹痛がさらに改善し、学校に行ける日が安定してきた
・精神的なストレスで症状が出ても、回復が早くなる

✅ 漢方治療を始めて3ヶ月
・午前中の腹痛が大幅に軽減し、日常生活がほぼ安定
・起きられない日がほとんどなくなる

✅ 漢方治療を始めて4ヶ月（現在・治療途中）
・朝の腹痛や吐き気がほぼ消失し、登校できる日が増える
・症状の波が小さくなり、精神的にも安定してきた
・日常生活や学校生活が順調に送れるようになっている

「最初は朝が本当に辛かったけど、最近は腹痛が減ってきて毎日学校に行けるようになってきました。元気に過ごせる時間が増えて嬉しいです。」

起立性調節障害は、小学生特有の腹痛や吐き気などの症状が出やすく、早めに根本的な体質改善をすることが重要です。今回のケースでは、漢方治療を4ヶ月継続することで症状が大幅に改善しました。現在も治療途中ですが、このまま安定を目指して治療を継続していきます。

💰 本日の漢方薬：1日あたり950円
※同じような症状でも、漢方薬の種類や効き方には個人差がありますので、ご理解ください。

Q. 小学生の腹痛も漢方で改善できますか？
A. はい、漢方では子どもの消化器症状を改善し、自律神経のバランスを整えることで腹痛を軽減します。

Q. 漢方治療は副作用がありませんか？
A. 一般的に漢方薬は副作用が少なく、子どもでも安心して服用できます。

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三井翔大阪漢方薬房代表

東洋医学全般を学び、漢方だけでなく鍼灸も習得済み。
兵庫県伊丹市で15年以上漢方専門店を経営し、大阪府豊中市にも店舗を構える。
伝統的な漢方理論と最新の健康科学を融合させ、個々の体質やライフスタイルに合わせた漢方治療を提供。
漢方勉強会の講師や、企業向け健康管理プログラムの監修等でも活動中。