起立性調節障害とは?症状と原因について
起立性調節障害(OD:Orthostatic Dysregulation)は、自律神経の乱れによって血圧や心拍数の調整がうまくできなくなり、特に「立ち上がったとき」や「朝の起床時」に強い不調が現れる疾患です。
主な症状
- 朝なかなか起きられない
- めまい、立ちくらみ
- 吐き気や腹痛
- 頭痛、動悸、倦怠感
- 午前中に体が動かず学校に行けない
特に小学生〜高校生に多く、思春期の子どもの不登校の大きな原因の一つとされています。
原因の背景には…
- 成長期特有の自律神経の不安定さ
- ストレス、プレッシャー
- 夜更かしやスマホによる生活リズムの乱れ
- 胃腸の虚弱や体力低下
一般的には昇圧剤や自律神経調整薬、心理的なサポートが行われますが、薬の副作用や長期服用への不安を理由に、根本改善を求めて漢方を選ばれる方も増えています。
なぜ漢方が有効なのか?|起立性調節障害と漢方の相性
❶ 体質を整え、根本から改善を目指せる
漢方医学では、「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」のバランスや臓腑の働きを見て体質を分析し、それに合った処方を組み立てます。
起立性調節障害に多いのは、
- 気虚(エネルギー不足)
- 血虚(血の栄養不足)
- 気滞(ストレスや気の巡りの滞り) などの体質です。
❷ 副作用が少なく、継続しやすい
西洋薬で起きやすい眠気・だるさ・吐き気などの副作用が比較的少なく、小学生・中学生でも安心して続けられるのが漢方のメリット。
❸ 心と体、どちらにもアプローチできる
漢方は自律神経を整えるだけでなく、気持ちの不安定さにも効果があり、子ども自身の「前向きさ」を引き出すサポートができます。
【実際の症例】中学生の娘が起き上がれない日々から、元気に通学できるまで
●患者プロフィール
- お名前:A.Hさん(仮名)
- 年齢・性別:13歳・女性(中学1年生)
- 地域:大阪府豊中市
●来店時のご相談内容
小学校6年生の春頃から、朝になると…
- 目覚めが極端に悪く起き上がれない
- 吐き気・腹痛・めまいがあり、布団から出られない
- 午前中は全く動けず、学校も欠席が続いていた
病院では「起立性調節障害」と診断され、昇圧剤を処方されましたが、副作用(動悸・気分の悪さ)で服用を中止。
親御さんは「自然な方法で改善させてあげたい」と、漢方専門の当店にご相談くださいました。
漢方治療の経過と変化
▶ 初回カウンセリング
問診・舌診・脈診を行った結果、A.Hさんは以下の体質傾向が見られました:
- 気虚:体力がなくすぐに疲れる
- 血虚:冷えや不安感が強い
- 気滞:ストレスが溜まりやすい性格
このため、まずは【気血を補う+自律神経を整える】ことを目的とした処方でスタート。
▶ 漢方服用1ヶ月目
- 吐き気・腹痛がやや軽減
- 夜ぐっすり眠れるようになり、朝の目覚めも少し改善
▶ 3ヶ月目
- 起床後の腹痛がなくなる
- 学校に週3〜4日通えるように
- 顔色や声のトーンも明るくなってきた
▶ 6ヶ月目
- 毎日元気に通学できるように
- 家でも笑顔が増え、部活動にも前向きに参加
患者さんの声(ご家族より)
「もっと早く漢方を試していればよかったです」
起き上がれない娘の姿に、親として無力感を感じていました。病院をいくつか回っても改善せず、最後の望みでこちらに来ました。
丁寧なカウンセリングと親身な対応、そして毎月少しずつ変化していく娘を見て、本当にホッとしました。今では「ママ、明日テストやねん!」と元気に話してくれる姿に涙が出ます。
よくあるご質問(Q&A)
- Q起立性調節障害は完治できますか?
- A
体質をしっかり整えれば改善・再発防止が可能です。特に、生活習慣の見直しと併せて取り組むことが大切です。
- Q病院の薬との併用は可能ですか?
- A
多くの場合は可能ですが、薬との相互作用に配慮して処方しますので、服用中のお薬は必ずご申告ください。
- Qどのくらいの期間で改善が見られますか?
- A
早ければ1ヶ月で変化が見え始め、3〜6ヶ月で安定する方が多いです。ただし、体質や生活環境により異なります。
【まずは無料体質チェックから】親子で安心して相談できる漢方治療を
起立性調節障害は、早期対応で改善のスピードが変わります。
当店では、お子さまの体質を丁寧に見極めた上で、安全性の高い漢方処方を行っています。